呼吸

NPPVのマスクの種類と付け方について【患者さんに合うマスクを選びましょう】

ポンコツ看護師のモギ(@mogilog)です。

突然ですがNPPVのマスクはどんなものがあるかご存じですか?

病院では一般的に鼻と口を覆うフルフェイスマスクを使用されることが多いですが他にも種類があります。

今回はNPPVのマスクの種類と装着の手順について紹介していこうと思います。

 

NPPVのマスクの種類について

NPPVマスクは4種類あります。

・ネーザルマスク(鼻マスク)

・フルフェイスマスク

・トータルフェイスマスク

・ヘルメット型マスク

分かりやすいように写真を掲載しておきます。

酸素吸入を行なっているときは、火気厳禁とするのはなぜ? | 看護roo![カンゴルー] (kango-roo.com)

下の写真はヘルメット型マスクです。

ヘルメット型マスク下NPPVの威力をご紹介 – 朝活ドクター.com (asakatsudoctor.com)

次にそれぞれ特徴や適応について紹介していきます。

ネーザルマスク(鼻マスク)

その名の通り鼻だけを覆うマスクです。

特徴

①装着したまま会話や飲食ができる

②軽いため圧迫感や閉塞感が少ない

適応

①慢性呼吸不全

②慢性呼吸不全睡眠時無呼吸症候群など

注意 口呼吸をするとリーク量が増え、トリガー不全や補助換気ができないことがある
皮膚トラブル 鼻の周囲

トリガーとは

NPPVが自発呼吸を察知して吸気の補助を行うことであり、リーク量が増えることによりトリガー不全になることがあります。

フルフェイスマスク

鼻と口を覆うマスクになり臨床でもよく見かけるオーソドックスなタイプになります。

特徴 ①ネーザルマスクに比べてリークが少ない

②マスクに呼気ポートが付いている

適応 急性~慢性呼吸不全など
注意 ①義歯を付けるとリークが減ることがある。

②体動によりマスクがずれやすく、こまめにマスクを調節する必要がある

皮膚トラブル 鼻梁部

呼気ポートとは

NPPVでは患者さんに向けて一方的に吸気ガス(陽圧)を送る為、呼気の逃げ道がありません。

そこで呼気ポートといって呼気を逃がすための穴がマスクに付いています。

マスクがずれやすい

鼻マスクと違って鼻と顔を覆うため、体位変換などでリークが生じやすいです。

そのため適宜マスクの位置を調節する必要があります。

一つ注意があります。

リークをおそれてマスクを強く圧迫して固定すると皮膚トラブルのリスクが上がります。

本人に痛くないかなどを確認しながら皮膚の観察も忘れずに行う必要があります。

トータルフェイスマスク

顔全体を覆うマスクになります。

特徴 ①リークしにくい

②広範囲で覆うため圧迫感がある

適応 急性呼吸不全など
注意 顔が小さい人には向いていない
皮膚トラブル 顔全体的にトラブルを起こしやすい

リークがほとんどない

顔全体を覆っている為ネーザルマスク、フルフェイスマスクに比べてリークは少ないです。

ヘルメット型マスク

顔と頭を覆うマスクになります。宇宙飛行服を想像していただければと思います。

特徴 ①サイズ選択が無く救急時にも使用される

②閉塞感や圧迫感が大きい

適応 急性呼吸不全など
注意 死腔が大きいため、呼気の再呼吸をすることがある
皮膚トラブル 皮膚トラブルは起こしにくい

呼気の再呼吸とは

ヘルメット内に吐き出された呼気がそのまま残ってしまい、再びその空気を吸い込んでしまうリスクがある。

皮膚トラブルがない

皮膚に直接触れていないため皮膚潰瘍などの心配はありません。

 

NPPVマスクの装着手順

①患者さんへマスクを見せて説明する

②マスクを顔に当てサイズを決定する

③マスクを回路に接続して再び顔にマスクをあてる

④落ち着いてきたらストラップでマスクを固定する

①患者さんへマスクを見せて説明する

NPPVは患者さんの協力がなければ装着することは難しいです。

そのため患者さんが不安なくNPPVを装着できるようにマスクを直接みせて説明します。

②マスクを顔に当てサイズを決定する

この段階ではマスクを回路に接続せずに顔に当てましょう。

病院によってマスクのサイズがいくつかあると思うので患者さんに合ったサイズを選択しましょう。

サイズが違っているとリークなどの原因になります。

鼻マスク・・・鼻腔がつぶれていないか

フルフェイスマスク・・・鼻腔や口角がマスクに収まるか、空気が漏れていないか

トータルフェイスマスク・・・頬骨がマスクに収まるか

これを参考にサイズを選択してください。

③マスクを回路に接続して再び顔にマスクをあてる

患者さんが思っているよりも空気の圧を感じることがあるので、焦らずゆっくり呼吸するように促します。

その際にマスクを手で押さえて固定してください。

④落ち着いてきたらストラップでマスクを固定する

ストラップは下部から固定し次に上部を固定します。

基本的には指1本入るくらいの隙間を開けておきましょう。強く締め過ぎると皮膚トラブルの原因になります。

患者さんにもマスクの位置を確認しながら調節してください。

 

患者さんに合ったマスクを選択しましょう

今回マスクの種類と装着について説明しましたが、患者さんが不快なく治療を行えるように援助することが1番大切になります。

そのため患者さんの状態だけでなく患者さん自身の声にも耳を傾けることも大切です。

中にはNPPVに対して拒否がある方もいると思いますが、正しい説明を行いながら同意を得られるように看護を行っていただければと思います。

 

最後までご視聴ありがとうございました。