呼吸

NPPVの特徴について【メリット・デメリット解説します!】

ポンコツ看護師のモギ(@mogilog)です。

みなさんはNPPV(非侵襲的陽圧換気)の特徴をいくつ挙げることができますか?

・酸素投与だけでなく陽圧換気を促すことができる

・気管挿管と違ってNPPV装着中は会話もできる

どちらも正解です。

ですがさらに深堀すると、NPPVのさらなるメリットだけでなくデメリットも見えてきます。これを理解することは看護を行う上でとても大切になっていきます。

そこで今回はNPPVの特徴をメリット、デメリットに分けて紹介していきます。

 

NPPVの特徴について

メリットとデメリットに分けて説明していきます。

NPPVのメリット

①侵襲なく装着可能

②導入や離脱が容易にできる

③鎮静の必要がない

④食事や会話が可能

⑤意識レベルを維持しやすい

⑥気道の損傷のリスクが低い

⑦人工呼吸器関連肺炎(VAP)のリスクが低い

これが頭に入っていれば完璧です。

 

①侵襲なく装着可能

以前の記事でも解説しましたがNPPVはマスクなどによって陽圧換気を行うことが可能です。

そのため気管切開や挿管といった侵襲的処置を行わずに使用することができます。

②導入や離脱が容易にできる

マスクによる管理の為容易に付けたり外したりすることができます。

そのため気管切開や挿管よりも容易に導入や離脱をすることができます。

③鎮静の必要がない

NPPVでは患者さんに鎮静をかけずに使用することができます。

ちなみに気管切開や挿管での呼吸器管理の患者さんの場合では抜去のリスクがある為鎮静を書けるのが一般的です。

④食事や会話が可能

②同様にマスクを外せば食事することは可能です。

また会話に関しても③で説明した通り鎮静をかけない為会話することが可能です。

⑤意識レベルを維持しやすい

③の鎮静をかけないことからも分かるように意識レベルを維持しやすい特徴があります。

ですがCO₂ナルコーシスの発症により意識レベルの低下を招くこともあるので注意が必要です。

⑥気道損傷のリスクが低い

挿管による呼吸管理では管によって気道を損傷するリスクがあります。

NPPVではマスクによる呼吸管理のため気道を損傷することはほとんどありません。

⑦人工呼吸器関連肺炎(VAP)のリスクが低い

VAPとは人工呼吸管理をスタートして48時間以降に発症した肺炎のことです。

呼吸器管理後に気管内に細菌が侵入したりすることで肺炎を発症することがあります。

挿管中は直接期間内に管が入っている為VAPのリスクは高いですが、NPPVでは発症のリスクは低いとされています。

NPPVのデメリット

①リーク(空気の漏れ)が多い

②自発呼吸がない患者さんには使用できない

③患者さんの協力が必要

④マスク装着による圧迫で皮膚トラブルのリスクがある

⑤気管挿管が遅れることがある

 

①リーク(空気の漏れ)が多い

NPPVではマスクを装着しているだけであり気道を確保していないため空気の漏れが多いというデメリットがあります。

気管挿管や気切での呼吸器管理では気道確保している為リークはほとんどありません。

②自発呼吸がない患者さんには使用できない

NPPVは自発呼吸を補助するためのものであるため自発呼吸がない場合には意味がありません。

ここは良く勘違いされがちなので覚えておきましょう!

③患者さんの協力が必要

①で紹介した通りNPPVはリークが起こりやすく、NPPVに対して拒否がある方や興奮状態の患者さんに対してマスクを装着することは難しいです。

患者さんの協力が得られるようにNPPVの説明を行いましょう。

④マスク装着による圧迫で皮膚トラブルのリスクがある

NPPVではリーク予防のためにマスクを圧迫しながら固定するため、皮膚にびらんや潰瘍が起こるケースがあります。

皮膚の観察とケアを行いながら皮膚トラブルの防止に努める必要があります。

⑤気管挿管が遅れることがある

NPPVを装着していると状態が落ちていることを見落とすケースがあり、気管挿管への移行が遅れることがあります。

NPPV装着後に短時間で効果がみられない場合には、気管挿管への移行が推奨されています。

 

看護に生かそう!

NPPVのメリット、デメリットを理解するだけでも患者さんへの声掛けが変わってくると思います。

大前提として患者さんの協力が大切になるのでNPPVとはどんな機械なのかを説明できるようにしておきましょう。

また装着中でも食事や会話はできるということを伝えることで患者さんの安心材料の一つになるのではないでしょうか。

最後までご視聴ありがとうございました。