今日から使える豆知識

KCLに遮光袋はいらないって知ってました? 光分解の考え方について

 

あ、どうもこんにちはポンコツ看護師のモギです。本日第1回豆知識ということで、先日友人から教えていただいた豆知識です。

今回の題材ですが、遮光袋が「いらない」と言い切るのはうそです。

「いらない」という考え方もできるという話をさせていただきます。

この記事を読めば

遮光袋の必要性が分かる

KCLの色についての理解が深まる

KCLに遮光袋がいらない理由が分かる

 

遮光袋ってなんで必要なの?

基本的にはビタミンの光分解を防ぐ為です。

ビタミンは酵素や光や熱などによって分解されやすいものが多く存在します。

病棟でよく使われる点滴でビーフリード、エルネオパ、ビタメジン、フルカリックなどがありますが、これらは全てビタミンの光分解を防ぐ為に遮光が推奨されているものです。

他には抗がん剤のシスプラチンやカンプトなどが、光に不安定であると言われており、遮光が推奨されています。

光分解とは光エネルギーにより物質の結合が切られ、構成分子、原子、イオンなどに影響が出ること。

KCLはなんで黄色なの?

KCLの投与目的はカリウムの補正です。

皆さんも知っての通りカリウムの生体における正常範囲は、3.5~5.0mEq/Lであり、5.5以上になると高カリウム血症と診断されます。

そのため単独での静脈注射は禁忌とされています。

点滴に混注したとしても、万が一混ざってない状態で下のほうにカリウムが溜まっていて、それが患者さんに投与されたら・・・・・

危険なのは分かりますよね。

 

本来カリウムは無色ですが、このようなリスクを避けるためにあえてビタミン剤を混ぜて色を付けているのがKCLです。

そのためKCLの黄色の色はビタミン剤の色ということが分かります。

 

KCLに遮光袋がいらない理由が分かる

再確認しますがKCLの投与目的はカリウムの補正であります。

ビタミン剤は投与の目的ではなく、あくまでも黄色の着色目的であります。

有効成分であるカリウムは光に安定の為、仮に遮光袋を付けておらずビタミン剤が光分解したとしても投与目的から考えると問題になりません。

これがKCLに遮光袋がいらないという考え方です。

 

もちろん投与前の保存中の場面では遮光する必要はあります。

また臨床ではKCLは遮光するものという考えが一般的だと思うのでは、務めている病院のルールに従ってください。

あくまでも今回の知識はそういう考え方もあるよ、ということで話させていただきました。