外科看護

術前のルートキープ 正しい留置部位とその理由

 

あ、どうもこんにちは。ポンコツ看護師のモギです。今回は術前のルートキープについてポンコツなりに書いていきたいと思います。

ユタ君
ユタ君
よーし手術前の患者さんに点滴の針をさしてくるぞー

青木先輩
青木先輩
お、がんばってきてね

ユタ君
ユタ君
血管が細いみたいなので24Gで刺してきますねー

青木先輩
青木先輩
ん?24G?ユタ君ちょっと待って。手術前のルートキープは24Gはダメだよね

ユタ君
ユタ君
え?そうなんですか

青木先輩
青木先輩
術前のルートキープについて調べ直してきて

 

なぜ手術前はルートをキープするの?

術前の飲水についてでも説明させていただきましたが、手術前は脱水予防のために補液点滴を行います。

また術中には、麻酔薬鎮痛薬抗菌薬などさまざまな薬剤を投与します。

もしも点滴が漏れていれば、手術に影響を及ぼしてしまうことは言うまでもありません。

そのため手術前は正確なルートキープを行う必要があります。

 

術前はなぜ20Gで留置するのか

まず手術中は大量出血などにより輸液の急速投与や輸血投与などがあります。

細い針と太い針では当然太い針のほうが圧がかからないので、急速に輸液を投与することができます。

また輸血を行う際に溶血する恐れがある為に、手術前は基本的に20Gでルートキープします。

右手?左手?末梢?中枢?どこに留置すればいいの?

おもに手術中に点滴を管理するのは、麻酔を投与する麻酔科医師です。

その為麻酔科医師の立ち位置というものを想像してみてください。

自分の位置から遠くの部位に点滴が留置されていれば、点滴を漏れているのか観察するのもひとくろうです。

消化器外科の手術では麻酔科医は、基本的に頭側に立ちます。

そのため点滴ルートは上肢に取るのが基本になります。

また末梢か中枢かの違いですが、答えは末梢できれば手背です。

理由は滅菌の覆布がかかった時に中枢側では点滴刺入部の観察が困難になる為です。

右か左の違いは利き手によって決めることが多いとのことです。

手術後に利き手にルートキープされていればどうでしょう。

ただでさえ動けない状況なのに、利き手も制限されてしまっては大きな苦痛になってしまいます。

また脳外の手術では主治医が患者さんの頭側に立ちます。

基本的に右利きのDrが多いので、機会だし看護師がDrの右側に立ち、麻酔科医師は左側に立ちます。

そうなると点滴留置は左上肢にあるほうが観察しやすいですよね。

 

成人用ルート?

これは先ほども説明しましたが手術中は急速投与などもする必要がある為、小児用ルートではなく成人用ルートをつなげます。

小児用と成人用では約3倍の投与速度の違いがあります。

麻酔で血管が浮き出る?

私の病院では患者さんの血管が細く20Gでのルートキープが困難な場合には、病棟ではとりあえず22Gでルートキープを行い手術室で20Gをさしてくれることがあります。

なぜ手術室では20Gでルートキープすることができるのでしょう。

それは全身麻酔による血管拡張が影響していると考えられます。

全身麻酔をかけると交感神経が抑制され副交感神経が優位になります。

交感神経は血管を収縮させ、血圧を上昇させます。

それと逆で副交感神経が優位になると血管が拡張し、血圧が低下します。

これにより血管が見えやすくなりルートキープが容易にできるということです。

まとめ

術前の準備ってとにかく忙しく、しかも当日に入院してくる患者さんの場合はなおさらです。

そんな中のルートキープは太い血管があればとにかくそこに刺す、なんて考えでやってしまう時もありました。

今回の学びを通してどこに点滴を留置するのがベストなのか、その根拠を知ることができました。明日からの看護につなげていきたいと思います。

 

 

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