外科看護

術後に血糖測定が必要な理由 ただ測定しているだけでは意味ないですよ!

 

あ、どうもこんにちは。ポンコツ看護師のモギです。今回は術後の血糖値というテーマでポンコツなりに説明していきたいと思います。

ユタ君
ユタ君
あれー?手術した患者さん、糖尿病でもないのになんで血糖値が高いんだろう?たまたま高かっただけかな。まあいっか。

青木先輩
青木先輩
ちょいまちーー。ほんとにたまたま高かっただけかな?

ユタ君
ユタ君
そ、それはわからないです。調べてきます。

術後の血糖値の変動

 

手術によって侵襲を受けた体は傷を治そうとしたり循環血液量を保とうとしたり、生体の恒常性を維持しようとします。

それにはいくつかのホルモンが関与しており、カテコールアミンやコルチゾールやグルカゴンなどがあります。

これらに共通していることが血糖値を上昇させることです。

恒常性を保つために分泌されるはずのホルモンが、本来の目的ではなかった血糖上昇作用により、かえって生体に悪影響を及ぼします。

これが術後に血糖値が上昇する仕組みです。

血糖値の上昇による悪影響について

ユタ君
ユタ君
血糖が上がる仕組みは分かったけど、それの何がいけないの?

青木先輩
青木先輩
お、いい質問だね。

血糖値が上昇すると

感染のリスクが高い

創傷の治癒に時間がかかる

基本的にはこの2つがいわれています。

高血糖状態の血液中を調べると、白血球の動きが鈍いことが分かっており、専門用語で遊走能が低下しているといいます。

白血球遊走能とは、白血球が自由運動を営んでいる時の能力。

ようするに白血球の遊走能が低下しているということは、免疫力や創傷の回復力が低下しているということです。

免疫力が低下していれば感染のリスクも高まります。

また創傷の治癒の過程で、第2期(炎症期)では好中球やマクロファージなどの白血球が創傷部まで遊走し、創部の細菌を殺していきます。

しかしながら遊走能が低下していることにより、創部まで到達するのに時間を要してしまい、結果的に創傷の治癒が遅延します。

これが術後血糖値が上昇することによる悪影響の仕組みです。

術後の血糖値はどれくらいがいいの?

日本版敗血症診療ガイドラインでは、血糖値の目標を144~180mg/dLとしています。

あれ少し高くない?と思う人もいると思いますが、目標値を低くしすぎてしまうと逆に低血糖を引き起こすリスクが上がってしまうので、この数値に設定されています。

術後の血糖管理の方法として一般的なのが、インスリンのスライディングスケールです。

ちなみに私の病棟でも術後の患者さんのインスリンの指示に、

血糖200~250 アピドラ2単位

といったように指示が入っています。インスリン投与後は、低血糖症状の有無に注意をしながら観察しましょう。

まとめ

糖尿病の既往があるわけでもないのに、術後に急に血糖測定の指示が入ることが多々ありました。

今回の学びをとおして血糖測定の必要性や根拠を理解することができました。

また術後の血糖上昇によりどんな悪影響を及ぼすのか、またどのように血糖管理を行っていけばいいのかを改めて理解することができました。

明日からの看護につなげていきたいと思います。

 

 

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