今日から使える豆知識

術後排ガスを確認してからの食事開始という考えは古い?

 

あ、どうもこんにちは。ポンコツ看護師のモギです。

今回は術後排ガスを確認してからの食事開始という考えは古い?というテーマでポンコツなりに説明していきたいと思います。

従来の考えでは術後の食事は、消化管の運動が回復してからと言われていました。

それは吻合部の縫合不全防止のためにも必要であり、そのために排ガスを確認してきました。

しかしながら近年術後の絶飲食時間は短縮されてきており、排ガスの確認を行わずに飲水も開始となるケースが増えています。

そこにはしっかりとした根拠があり、今回はそこを踏まえて一緒に学べればと思います。

排ガスはどこの動き?

なんとなく分かりますが、正直私はこんなことを真剣に考えたことはありませんでした。

正解は大腸の動きです。

ここでひとつ重要なポイントですが、大腸が動く前に小腸や胃の蠕動はすでに開始しているということです。

具体的に言うと

小腸・・・6~12時間

胃・・・12~24時間

大腸・・・48~120時間

このような時間の経過で運動が開始されると言われています。

排ガスの確認は不要

術後食事を開始するうえで重要なのは胃や小腸の動きであり、その根拠の上で近年では絶飲食の期間が短くなってきています。

要するに、排ガスを確認しなくても食事を開始していいということです。

絶飲食の期間が長くなることでのデメリット

術後に腸管を使用しない期間、つまり絶飲食の期間が長期になると腸管浮腫軽減の遅延や蠕動運動回復の遅延が起こるリスクがあります。

そのほかにも絶食によりリンパ球数の減少が起こりますが、早期に食事開始することでリンパ球数の上昇にもつながり免疫力の増強にもなります。

このように絶飲食の期間が長期化するよりも、早期に食事を開始することで早期退院につながるだけでなく、術後の回復にもつながります。

まとめ

術後の排ガスは重要な観察項目であることは知っていましたが、排ガスが意味することまでは深く考えたことがありませんでした。

またいつごろから大腸が動き始めるかを理解したことで、正常か異常かの判断も自信をもって分かるようになりました。

明日からの看護に生かしていきたいと思います。

 

 

 

 

参考文献:道又元祐、濱本実也、露木菜緒『すごく役立つ周手術期の全身管理』株式会社学研メディカル秀潤社,2018年,p.101