心電図

病棟で必要な心電図モニターの知識【期外収縮とは?PVC、PACについて】

あ、どうもんにちは。ポンコツ看護師のモギです。

今回は病棟で必要な心電図モニターの知識第3弾ということで、期外収縮(PVC、PAC)についてポンコツなりに説明していきたいと思います。

ユタ君
ユタ君
心電図のモニターで急に違う波形が1回出てきたけど、またすぐに戻った!これは異常なのかな?先生に報告しないとかな?

青木先輩
青木先輩
お、ユタ君。期外収縮に気が付いたのかい。すばらしいね。でもそれが何を意味しているのかまでは理解していないようだから、一緒に勉強しようか。

ユタ君
ユタ君
は、はい。お願いします。

期外収縮ってなに?

心臓の刺激は洞結節から伝わり始めますが、期外収縮とは洞結節以外の場所から刺激が伝わってしまい、それにより脈が乱れてしまいます。

基本的に期外収縮は治療は必要ないと言われていますが、約5%の確率で悪性度の高い不整脈に発展する可能性があるため、期外収縮も侮れません。

期外収縮には上室性期外収縮(PAC)と心室性期外収縮(PVC)の2種類があり、心房から刺激が発生するのをPAC、心室から刺激が発生するのをPVCといいます。

PVCに関しては危険な不整脈へ移行する可能性があるので、PVCのほうが危険度が高いと言えます。

 

期外収縮の症状について

無症状で経過することが多いですが、喉が詰まっているような感じを受けたり、動悸、めまい、胸の奥がドキンとするといった症状が起こることがあります。

また脈を触れると、結滞(脈が飛ぶこと)もあります。

 

期外収縮の波形について

PAC(上室性期外収縮)

引用:上室性期外収縮|洞性P波から読み解く不整脈(5)

少しわかりにくいですが、3拍目が他のリズムと比べて早いですよね。

これがPACです。

他の波形と形が一緒なので見落としがちですが、タイミングに着目すると3拍目が早く、4拍目までの間が伸びているのが分かります。

期外収縮は基本的に早く出た後に、少し伸びるため、期外収縮の次の波形にも注意して確認しましょう。

PACが他の波形と同じ形である理由を説明します。

心臓は本来洞結節から刺激が伝わりますが、PACとは心房から急に刺激が始まってしまうことでしたよね。

違う場所ではありますが、おおざっぱに言ってしまうとだいたい同じ位置であり、上から下への刺激の流れは一緒であります。

そのため形は一緒ですが、タイミングが早くでてしまいます。

PVC(心室性期外収縮)

引用:心電図でみる心室期外収縮(PVC・VPC)の波形・特徴とは?

こちらの3拍目がPVCの波形ですが、PACと違い明らかに違う波形のため分かりやすいと思います。

PACと同じく普段のリズムより早く出現し、4拍目が少し伸びているのが分かります。

正常の波形よりなぜこんなにも形が変わってしまうかを説明します。

PVCとは心室から期外収縮がでており、すなわち心室から急に刺激が発生してしまいます。

そうすることで心房が収縮する過程をすっ飛ばして、いきなり心室が収縮するので波形がこんなにも変化してしまいます。

Lown分類について

PVC( 心室期外収縮)の重症度についてLown分類というものがあります。

grade0 :心室期外収縮無し
grade1 :散発性(1拍/分または30個/時間以内)
grade2 :散発性(1拍/分または30個/時間以上)
grade3 :多形性(期外収縮波形の種類が複数あるもの)
grade4a:連発性(2連発)
grade4b:連発性(3連発以上)
grade5 :短い連結期(R on T現象)

grade3以上でVT(心室頻拍)という致死性不整脈に移行しやすいので、注意が必要になります。

まとめ

本日は期外収縮について説明させていただきましたが、私も病棟勤務していてよく見かける波形の一つです。

期外収縮が出ているからなにか治療が必要ということはありませんが、これを知っているだけで心電図の理解力がぐっと深まると思います。