今日から使える豆知識

発熱時の適切な解熱剤、クーリングのタイミング その氷枕間違ってますよ!

 

あ、どうもこんにちは。ポンコツ看護師のモギです。

本日は解熱剤とクーリングというテーマで話していきます。

病院で働いていて熱発している患者さんを受け持った時に、どういった看護が必要なのかをポンコツなりに解説していきます。

 

クーリングについて

前回の、術後の発熱は正常?異常?でも説明させていただきましたが、発熱から解熱までの流れには3つの分類があり、悪寒期、高体温期、解熱期があります。では、クーリングはいつ行うべきでしょう。

正解は解熱期です。

解熱期は熱を放散しようとしている時期です。

その熱を放散しようしているときに、クーリングを行うことで解熱を手助けすることができます。

解熱期の特徴として、発汗、皮膚温の上昇、暑さの訴えなどがあります。

反対に熱発しているからと言って、クーリング行ってはいけない時期があります。

それは悪寒期です。

悪寒期は熱をセットポイントまで上げようとしている時期であり、そのタイミングでクーリングを行うとどうなるでしょう。

生体の反応とは真逆のことを行うため、体は無理やり体温をセットポイントまで上昇させようとします。

この時に起こるのがシバリングです。

シバリングとは、骨格筋を収縮させることにより熱を発生させ、体温を上昇させることです。

そのため悪寒期にはクーリングを行わずに、保温をしてください。悪寒期の特徴は皮膚の冷感、悪寒の訴えなどです。

 

シバリングは起きるとまずいの?

シバリングはどういうものかを理解している人は多いですが、シバリングの何がいけないのかを理解できていない人が多いのではないでしょうか。

つい先日まで私もその一人でした。

先ほども説明しましたがシバリングは骨格筋を収縮させることにより体温を上昇させます。

骨格筋を収縮させるということはエネルギーを消費します

さらに言い換えると酸素の消費量が増加します。

体力のある方ではそこまで影響はないと思いますが、例えば酸素投与している患者さんがシバリングを起こすとどうなるでしょう。

さらに酸素の消費量が増え、呼吸困難を起こしてしまいます。

これがシバリングが起きるとまずい理由です。

全身状態が悪化しており、自分の意思を伝えれない患者さんの場合は特にクーリングに対して意識を向けたほうがいいです。

皮膚の暖かさや、表情などから今解熱期にあるのか、悪寒期にあるのかを把握しクーリングを行ってください。

解熱剤について

解熱剤はクーリングと違い、セットポイントを無理やり下げ解熱させます。

使用のタイミングは高体温期と言われています。

注意しなければならないことは血圧の低下です。解熱剤と血圧低下については後日説明します。

そしてもう一つ解熱剤を使用するうえで注意しなければいけないことが、熱型が分からなくなり、発熱の原因が分からなくなるということです。

以前私の病棟で、術後で熱発している患者さんがいました。

アセリオを投与し解熱しましたが、半日後にはまた熱発してを繰り返していました。

アセリオによって熱は下がっていますが、これは術後の正常の熱なのか、感染によるものなのかがあいまいになっていました。

ほかにも入院してすぐの患者さんの発熱時の指示が、クーリングしかないのもこれが理由と考えられます。

発熱は異常であり、すぐに熱を下げなければと思いがちですが、発熱には生体内で何かが起こっているサインということも忘れないでください。

原因が分かればDrも解熱薬の指示を入れてくれると思うので、速やかに投与して苦痛の緩和に努めましょう。

 

まとめ

たかがクーリングという単純なことでも、理解を深めると考え方や観察の仕方が変わりました。

ひとつひとつの動作にひとつひとつの根拠が存在していることを改めて思い知ることができました。

今後発熱している患者さんを受け持たせていただいた時には、今何期にいるのかを考えるということから始めていきたいと思います。