今日から使える豆知識

喘息の人に造影剤は危険? 検査前に情報収集するべきこと

 

あ、どうもこんにちは。ポンコツ看護師のモギです。

今回は造影剤と喘息の関係、また併用禁忌の薬剤についてポンコツなりに説明していきたいと思います。

 

喘息を確認する理由

まずヨード造影剤を使用するうえで、一番気を付けなければならない副作用は何でしょう・・・・・

答えはアレルギー反応によるアナフィラキシーショックです。

私の勤めている病院ではCT室に救急カートが置いてありますが、ほとんどが造影剤使用時のアナフィラキシーショックに対して使うと考えられます。

そもそもアナフィラキシーショックとはアレルゲン等の侵入により複数臓器に全身性アレルギー症状が引き起こされ、生命に危機を与える過敏反応です。

よく蜂に刺されたときに起こりやすい、なんて言われています。

そして気管支喘息の慢性炎症を起こしている人は、さまざまなアレルゲンに対してとても敏感に反応します。(起動過敏性)

つまり喘息を既往に持っている人は、造影剤に対しても過敏にアレルギー反応を示し、最悪の場合アナフィラキシーショックを引き起こしてしまうことも考えられます。

ちなみに喘息がある人と、ない人のアナフィラキシーショックの発症率を比べたところ、約10倍近く差があったとの報告もあります。

そのため造影剤前は喘息の有無を必ず確認し、もしも既往歴にあるとすればすぐに医師に報告をしてください。

 

造影剤使用前にビグアナイド系薬を中止するのはどうして?

造影剤の急性腎障害

まず理解しておくべき造影剤の副作用の一つとして、一過性の急性腎障害があります。

体内に投与した造影剤は腎臓を通り排泄されます。

そのため腎臓へ負担がかかってしまいます。

腎機能が低下している場合には造影剤を少なくする必要もあるので、腎機能も確認しておいてください。

 

ビグアナイド系薬

次に理解しておくべきビグアナイド系薬(糖尿病薬)の副作用が、乳酸アシドーシスです。私の病院でよく使われているのがメトホルミン(メトグルコ)です。

2型糖尿病の人は糖新生が亢進しており、メトホルミンはその糖新生を抑制する作用があります。

いやいや、そんな専門用語急に言われても分かりません。ってなりますよね。

簡単に説明すると、肝臓では体が低血糖に傾いてきたときに、乳酸やアミノ酸などを原料にブドウ糖を作り出しています。

そうすることで低血糖を防ぐことができます。

これを糖新生といい、糖尿病の人はこの反応が亢進しているため血糖が上昇しやすくなっています。

メトホルミンの作用の1つに、糖新生を抑制し、血糖上昇を抑える効果があります。

乳酸から糖になるのを抑制するということは、体の中に乳酸が溜まってしまうということです。

乳酸は酸性であり、体の中に溜まってしまうと体内が酸性に傾きアシドーシスになってしまいます。

これがメトホルミンの副作用の乳酸アシドーシスです。

ちなみに乳酸のほとんどが尿から排泄されるため、腎機能が低下している透析患者さんには使用禁忌ですので注意してください。

造影剤前にビグアナイド系薬を中止する理由

もうお分かりだと思いますが、メトホルミンを内服中に造影剤の副作用で腎機能が低下すると、乳酸アシドーシスを引き起こすリスクが非常に高くなります。

そのため、造影剤とビグアナイド系薬は禁忌と言われています。