実習

関連図がすらすら書けるようになる症状別テンプレート集

ポンコツ看護師のモギ(@mogilog)です。

看護学生の実習において関連図はかなり苦戦するとこであり、誰しもが通らなければならない鬼門です。

「何を書けばいいのかがわからない」

「毎回毎回めんどくさい」

私が学生時代の時はこんなことを思いながら書いていました。

そこで今回は症状別に分けて、関連図のテンプレートを紹介していきたいと思います。

関連図を少しでも効率よく書けるように、分かりやすく説明できたらと思います。

患者さん一人一人で書くべき内容は変わってくると思うので、あくまでも参考までにしていただければと思います。

①呼吸困難

呼吸困難とは「息苦しい」という主観的な自覚症状の一つであり、これにより日常生活に及ぼす影響はいくつかあります。

関連図

呼吸困難は努力呼吸による体力低下だけでなく、睡眠障害や強い不安感や食欲低下につながります。

日常生活を送るうえで「呼吸困難」はいろいろな場面で影響を及ぼしQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の低下を招きます。

呼吸困難の原因

呼吸器疾患

①気道閉塞(炎症、水腫、気腫、腫瘍)

②肺疾患(肺炎、COPD)

 

心疾患

①うっ血性心不全

②左・右短絡疾患(心室心房中隔欠損)

 

血液疾患

①貧血

②DIC

 

代謝性異常

①甲状腺機能亢進症

②糖尿病性ケトアシドーシス

②誤嚥

高齢者の誤嚥のリスクはかなり高く、それによる誤嚥性肺炎の患者さんも多々います。

そのほかにも誤嚥が起こすリスクもいくつかあります。

関連図

メインは誤嚥性肺炎で、その他に窒息とむせこみを挙げました。

患者さん自身もむせこみがあることでの焦りなどから食事への意欲の低下も考えられます。

また窒息による低酸素血症からの意識レベル低下も考えられます。

誤嚥の原因

機能的障害

①脳血管障害(脳梗塞、脳出血)

②神経変性疾患(パーキンソン病)

③筋疾患(筋ジストロフィー)

④末梢神経障害(ギランバレー症候群)

 

器質的障害

①咽頭腫瘍

②口腔内の術後

③高齢

 

精神的心理的問題

①認知症

③食事摂取困難

関連図

食事摂取が困難になると栄養障害や体力低下からの廃用症候群までつながることも考えられます。

また焦りや不安から治療に参加する意欲が減退し、結果的に入院期間の延長ということに繋がることも考えられます。

疾患や原因については誤嚥のリスクとほとんど同じなので割愛します。

④食欲不振

食事摂取困難と違って、なんらかの原因で食べたいけど食べられないというのが食欲不振です。

関連図

やはり食事食べれらないと栄養状態が低下し全身状態が悪化することが考えられます。

食欲不振の原因

生理的状態

①ストレス

②睡眠不足

③妊娠初期

④運動不足

 

食事環境

①嫌いな食品

②不潔な食事環境

 

消化器疾患

①口内炎

②逆流性食道炎

③消化器癌

⑤悪心・嘔吐

悪心、嘔吐は基本的にセットなので、嘔吐のみを紹介します。

関連図

嘔吐は電解質の異常をきたすだけでなく、食欲不振や精神的ダメージにもつながります。

悪心や嘔吐の原因

疾患

①頭蓋内圧亢進症

②髄膜炎

③脳炎

④心疾患

⑤イレウス

⑥胃腸炎

⑦消化性潰瘍

⑧妊娠悪阻

⑨胆道系の閉塞

⑩精神的嘔吐

 

症状

①頭痛

②意識障害

③めまい

④眼痛

⑤腹部膨満

⑥黄疸

⑥腹痛

消化器疾患などでは腹痛は必ず出てくるので確認しておきましょう。

関連図

腹痛からつながるワードは思ったよりも限られているかなと思います。

腹痛の原因

①逆流性食道炎

②胃炎

③胃、十二指腸潰瘍

④膵炎

⑤虫垂炎

⑥胆石

⑦尿路結石

⑧がん性疼痛

⑨イレウス

⑩神経症

⑦便秘

関連図

便秘による影響は腹部膨満や腹痛や悪心などが挙げられます。

また不快感や不眠のリスクにもつながります。

便秘の種類と原因

弛緩性便秘

食事量や食物繊維の不足

 

痙攣性便秘

精神的ストレスが原因

 

直腸性便秘

下剤や浣腸の乱用や便意の繰り返される抑制

 

器質性便秘

腸管内の狭窄や腸内容物の通貨時間の延長

 

症候性便秘

脊髄損傷や脳血管疾患

 

薬剤性便秘

抗コリン薬やパーキンソン薬など

全てを完璧に覚えておく必要はないですが、ある程度覚えておくと実習記録に活かせるので紹介しました。

⑧下痢

関連図

頻回の下痢では皮膚へのダメージもあるので不快感はとても感じると思います。

そのへんも踏まえて展開するのが良いのではないでしょうか。

下痢の原因

①経管栄養投与

②老化

③消化器系術後

④炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎)

⑤ウイルス性腸炎

⑥食中毒

⑦神経症

⑨尿失禁

関連図

下痢と同じく皮膚への障害や臥床傾向などに陥りやすいところです。

また羞恥心や自尊心低下などにも繋がります。

尿失禁の種類と原因

切迫性尿失禁

突然の強い尿意により我慢できず漏れてしまう状態

 

反射性尿失禁

尿が溜まると尿意なしに反射的に漏れる状態

 

溢流性尿失禁

膀胱内に尿が充満していてしまい、漏れ出てしまう状態

 

腹圧性尿失禁

腹圧がかかる際に尿が漏れる状態

 

機能性尿失禁

①認知障害(認知症)

②情緒障害(抑うつ、不安)

③コミュニケーション障害(失語症)

④移動およびトイレ動作の障害

⑤環境的因子(トイレが遠い)

⑩アシドーシス

血液のpHが7.35未満となり酸性に傾いた状態をアシドーシスと言います。

これによりさまざまな症状が出現するので紹介していきます。

関連図

アシドーシスから考えられることは電解質の異常と代償が主になります。

代償とは酸性から正常に戻そうとするときに起こる反応のことです。

呼吸数を増やし二酸化炭素を吐き出す量を増やすことで、体を正常にするのもその一つです。

アシドーシスの原因

代謝性アシドーシス

①糖尿病

②心筋梗塞

③脱水

④腎不全

⑤肝不全

⑥下痢

 

呼吸性アシドーシス

①呼吸器疾患(肺炎、肺がん、肺気腫)

②循環器系疾患(左心不全、肺水腫)

③神経疾患(筋ジストロフィー、ギランバレー症候群)

④呼吸不全に対する高濃度酸素投与

⑪高張性脱水

高張性脱水は一般的にいう脱水のことで、水分摂取量の低下や不感蒸泄の増加により起こる脱水です。

関連図

⑫低張性脱水

低張性脱水とは水分と電解質が失われた際に、水分のみを摂取した場合などに起こります。

要するに水分は足りているが電解質が不足している状態です。

関連図

血管内の水分濃度が高くなると、細胞内に水分が流れていきます。

それにより浮腫や脳圧亢進が起こります。

脱水の原因

①水分摂取量の減少

②水分喪失量増加

⑬浮腫

関連図

浮腫が起こることで体動困難や呼吸困難につながります。

皮膚の状態も脆弱となりスキンケアが必要になります。

浮腫の原因

①肝硬変

②うっ血性右心不全

③火傷

④腫瘍

⑤腎炎

⑥がんのリンパ節転移

⑭掻痒感

関連図

掻痒感は掻破やストレス増大に繋がります。

睡眠障害からの疲労感なども考えられます。

掻痒感の原因

①皮膚科的疾患(アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、疥癬)

②黄疸

黄疸と掻痒感の関係は以前ツイートしたのを載せておきます。

⑮褥瘡

関連図

実習先でも褥瘡リスクの高い患者さんは多くいると思います。

※体動困難や低栄養などからも褥瘡発生のリスクがあるので、いままで紹介した関連図につけ足しといてください。

褥瘡は創痛を生じるだけでなく感染のリスクもあり、重症化すると全身状態の悪化につながる危険があります。

褥瘡の原因

①圧迫

②摩擦とずれ

③湿潤

④低栄養

 

リスクの高い疾病

①糖尿病

②肝硬変

③脊髄損傷

④認知症

⑯転倒

関連図

転倒は一度してしまうと場合によってはADLの低下につながります。

また転倒は患者さん本人も気にしてしまい、活動意欲の低下にもつながることがあります。

心理的側面も含めてケアすることが大切です。

転倒の原因

身体的原因

①視覚障害

②聴覚障害

③筋力低下

④高齢

⑤認知力低下

⑥神経疾患(パーキンソン病など)

 

薬剤

①睡眠導入剤(ベンゾジアゼピン系)

②鎮静剤

③精神安定剤

④抗うつ薬

⑤降圧利尿剤

⑰不眠

関連図

入院すると環境の変化で不眠のリスクは高くなります。

大部屋の患者さんでは室温や騒音などといった不眠のリスクは多くあるので注意しましょう。

状況に応じて眠剤の投与なども検討する必要があります。

不眠の原因

生理的因子

①環境の変化

②騒音

③悪臭

④気温

⑤湿度

 

身体的因子

①掻痒感

②疼痛

③呼吸苦

 

心理的因子

①ストレス

②不安

⑱疼痛

関連図

疼痛は患者さん本人が苦痛を感じるだけでなく、生体にも悪影響を及ぼします。

また疼痛によって体動が行えず臥床傾向になるリスクも考えられます。

患者さんの痛みに応じた鎮痛薬を使用していく必要があります。

疼痛の原因

侵害性の疼痛

外傷や手術など外部からの影響により感じる痛み

 

神経損傷の疼痛

末梢神経自体が損傷を受けることにより生じる痛み

 

心因性の疼痛

不安や緊張や苦しみにより感じる痛み

⑲意識障害

関連図

意識障害は本人の意思も伝えられなくなる為苦痛は大きいと考えられます。

また褥瘡や誤嚥などの危険なリスクも多く存在するため注意しましょう。

意識障害の原因

①脳血管疾患(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血)

②感染性疾患(脳炎、髄膜炎、脳腫瘍)

③頭部外傷

④循環器疾患(ショック、心筋梗塞、ブロック)

⑤てんかん

⑥代謝障害(低血糖、肝性昏睡)

⑦中毒症(アルコール中毒、一酸化炭素中毒)

⑳発熱

関連図

発熱は体内でなにかしらの異常が起きていることを知らせてくれる反応です。

しかしながらその発熱によっても体力の低下や食欲不振、また交感神経の緊張により体内で悪影響を及ぼしています。

発熱時の対応はこちらで解説しています。発熱時の適切な解熱剤、クーリングのタイミング その氷枕間違ってますよ! | もぎろぐ。 (blog-nurse.com)

発熱の種類と原因

弛張熱

1日の日差が1℃以上の発熱

 

間欠熱

1日の日差が1℃以上であるが、平熱に戻ることがある発熱

 

波状熱

37℃以上の熱と平熱が交互に訪れる発熱

 

稽留熱

1日の日差が1℃以内である発熱

 

原因

①外傷

②免疫低下からの感染

③脳浮腫

④熱中症

⑤アレルギー反応

効率よく関連図を書き進めよう

 

実習を記録を書く時間を少しでも短縮できればと思い今回まとめさせていただきました。

今後も看護学生向けに実習記録が書きやすくなるような投稿をしていきたいともいます。

ここまでご覧になっていただきありがとうございました。

参考にさせていただいた書籍


今回こちらの記事を参考にさせていただきました。

本記事では私なりにかみ砕いて紹介している為、さらに詳しく学びたいという方は購入をお勧めします。

ちなみにこのシリーズは症状別以外にも疾患別などの関連図の書き方も出しているので、気になる方はチェックしてみてください。

関連図の社会的側面の書き方についてはこちらで紹介しています。

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