今日から使える豆知識

誤嚥性肺炎の看護について これだけは確認しておきたい観察項目!

 

今回は誤嚥性肺炎の観察項目についてまとめました。

最低限の内容にまとめているので、新人看護師さんや看護学生の方にお勧めです。

誤嚥性肺炎の基礎知識

食べ物や水分が誤って気管に入った際に、最近も一緒に気管内に入ります。

それにより誤嚥性肺炎が起こります。

嚥下機能が低下している高齢者や、脳血管疾患などによる嚥下障害のある方が起こりやすいとされています。

また食事を食べていないのに誤嚥性肺炎が起こることがあります。

唾液が細菌と一緒に気管の中に入ることが原因です。

そのため禁食中の患者さんに対しても口腔ケアをしっかりと行い、細菌が気管内に入り込むのを防ぐ必要があります。

ちなみに誤嚥性肺炎は左肺より右肺のほうが発症しやすいです。

確認するべきS情報

・息苦しさはあるか

・どんな時に息苦しくなるか

・咳はでるのか

・痰はでるのか

・痰の色は何色か

・食事の時にむせこみはないか

コミュニケーションが行える方には最低限この項目は確認しましょう。

確認するべきO情報

・体温

・発汗

・倦怠感

・体熱感

・血圧

・脈拍

・SPO₂

・息切れ

・末梢冷感

・チアノーゼ

・痰絡まり

・痰の性状

・口腔内の乾燥度

・口腔内汚染

・呼吸音(肺雑音の有無)

・Air入りの程度(左右差はあるのか)

・喘鳴

・食事摂取状況(誤嚥の有無)

※採血データ

・CRP

・WBC

誤嚥性肺炎を発症すると基本的には、採血データの炎症反応が上昇し体温も上昇してきます。

そのためバイタルサインの発熱状況は必ず観察しましょう。

炎症と発熱の関係についてはこちらで説明しています

呼吸状態では息苦しさや痰が絡まっていないか?SPO₂は正常か?を主に観察します。

痰の絡まりが多いようなら吸引も行う必要があります。

食事を食べている患者さんの場合は、誤嚥してしまうと肺炎が悪化してしまう恐れがあるので摂取状況は必ず確認しましょう。

呼吸音の聴取の仕方について

呼吸音の聴診 5つのポイント|ナース専科 (nurse-senka.jp)

 

聴取する順番は上記の通りとなっています。

この時に呼吸音の大きさや左右差がないかを観察しましょう。

呼吸音が小さいということは空気が肺に取り込めていないということです。

肺に炎症や石灰化が起こると弾力性が失われるために空気が取り込みにくくなります。

肺雑音の種類について

ラ音(肺雑音) 名称 音の聞こえ方
断続性ラ音 水泡音 プツプツ
断続性ラ音 捻髪音 パリパリ
連続性ラ音 笛音 ヒューヒュー
連続性ラ音 いびき音 グーグー

こんな表を見たことあると思いますが、これをひとつひとつ覚えるのは大変なので肺炎で注意すべき呼吸音を紹介します。

誤嚥性肺炎(細菌性肺炎)では痰や唾液などの分泌物の貯留により断続性ラ音の水泡音が聴取されることが多いです。

痰のからまりが多い患者さんには特に肺雑音に注意しながら聴取してください。

誤嚥性肺炎の患者さんは多い

私自身臨床で誤嚥性肺炎の患者さんを目にすることが多々あります。

今後は高齢化が進むことにより今よりも誤嚥性肺炎を発症する方が増加すると思われます。

日々の正しい観察は患者さんの異変にいち早く気付くことができます。

そのため発症する原因や観察項目はある程度覚えておきましょう。